さらさら鳴瀬川とろとろ太白山|中勇酒造|saketaku

太白山 表ラベル お酒
スポンサーリンク

今月のsaketakuは鳴瀬川と太白山。

どちらも宮城県の中勇酒造の日本酒です。

11年連続で、全国新酒寛平会で金賞を取っている実力派の酒蔵です。

宮城県は金賞率が高く、傾向としては軽くさわやかな日本酒が多く造られます。
中勇酒造さんの「天上夢幻」も爽やかで呑みすぎてしますお酒です(笑)

saketakuは同じ蔵の内でお酒を飲み比べできるからいいですね。
美味しかった酒蔵は他の種類も気になるし、親近感がわきます。
以前紹介した女鳥羽の泉の本醸造と純米吟醸の組み合わせでしたね。

昔のレビュー
「純米吟醸 女鳥羽の泉」を飲んでみた

今回は、蔵の主力銘柄「天上夢幻」ではなく、脇を固める2本の日本酒が厳選されています。

鳴瀬川は昭和中期から続く中勇酒造伝統の味で、「奥羽山系伏流水」「直火和釜蒸し」とこだわって醸されています。
県内消費率が非常に高く、ほとんど地元で消費されます。

太白山は元々、仙台の老舗蔵である天賞酒造(株)さん(創業1804年)で造られていましたが、東日本大震災による影響で蔵を閉め、中勇酒造店さんに引き継ぎをしたそうです。

両方とも30年以上も前から造られている伝統のある日本酒です。

燗にばっちり純米酒 鳴瀬川

種類 純米酒
原料米 宮城県産米、宮城マイ酵母を使用
精米歩合 60%
日本酒度 +1
酸度 1.6
アルコール度 15%
容量 720ml

食前、食中、食後とどのタイミングで飲んでも優等生。
非常に滑らかで爽やかで飲みやすい。
【クセがないのがクセになる】不思議な風味でした。
地元で鳴瀬川しか飲まない人がいるそうです(笑)
わかる。
アルコール臭さもないですし、料理とも合わせやすい。
穏やかで米感も立ってます。
いつ飲んでも美味しい安定感が抜群です。

ペアリング
是非、秋のサンマやお刺身と合わせてください。
脂の乗ったサンマの後味をさっぱりにしてくれ、非常に良いキレを見せてくれます。

県外に出ることはめったにない 太白山(たいはくさん)


太白山の良い所は、元々造られていた大吟醸や本醸造ではなく、純米にごり酒のみを残している点。
この銘柄は一種類しかありません。宮城県以外に住んでいたら基本的に出会う機会はほとんどないですね。

上澄みは激甘、混ぜると酸味と良いバランス
種類 純米にごり酒
原料米 宮城県産米、宮城マイ酵母を使用
精米歩合 60%
日本酒度 -16
酸度 1.9
アルコール度 15%
容量 720ml

スペックを見てもらえばわかるように非常に甘く酸味が強そうですね。
白川郷と比べると少し甘さ控えめな感じがしますが。

まず、にごり酒の上澄みの透明な部分だけを頂きます。
上澄みとおりを混ぜたもので味が全然違うので、是非上澄みだけを楽しんでみてください。

上澄み
飲んでみると、お米と果実の様な甘味がとろっと口の中に広がります。
酸味や苦みは全く感じず、澪やすず音から炭酸を抜いたような感じですね。
あれっ酸度はどこに行った?
少しトロミがあって、色はほぼ透明です。

おりを混ぜていただきます。
おぉぉ、先程のお米と果実の風味に、乳酸、ヨーグルトが加わり甘味と酸味が混在する。
かな~り甘酸っぱいテイストです。
最初は甘味がドロッと広がり、飲みこんだ後の余韻はうま味と酸味が残ります。
甘味と酸味が綺麗にバランスのとれた日本酒です。

ペアリング
saketakuの鑑定書ではフレッシュチーズやレモンケーキがおススメされています。
にごり酒独特の甘みと合わせるにはもってこいですが、意外と乳成分とお肉の組み合わせがマッチしするので私は牛タンをおススメします。

 

まとめ

両方とも王道の純米酒とにごり酒でした。
是非、最高の一杯を探してみてください。

美味しいお酒をありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました