お酒が飲めないのに日本酒を頂いたり、720mlの物を飲んだときに余ってしまうことありませんか?
保存するにも幅をとりますし、長期間の保存で味が変わってしまったりと残念な思いをすることがありますよね。
「どうにか無駄にならず、上手く使う手はないか?」
「そうだ、料理酒の代わりになるんじゃない?でも、日本酒って料理酒の代わりになるの?」
というような疑問があると思います。
そこで今回は、余った日本酒を料理酒として使用しても大丈夫かというところにスポットを当ててみましょう。
日本酒は料理酒として使える
まず結論から言いますと、日本酒は料理酒の代わりになります。
しかも、料理酒より優れた点がいくつもある優秀な調味料になります。
さらに、レシピ本などで「酒」と表記されている物の多くは、日本酒(清酒)のことを指しています。
では、そもそもお酒を料理に使うのか?
日本酒が昔からあるのに、料理酒がここまで一般的に使用されることになったのでしょうか?
この疑問点を解消していきましょう。
そもそもお酒ってなんで入れるの?
毎日の料理の時に”なんとなく”お酒を使っている人は多いと思います。
よく料理本等を見ると酒おおさじ○○等と載ってますね。
実は、お酒は食材を軟らかくしたり、肉や魚の臭みを取ったりと大活躍しています。
肉じゃがや煮付け等をするときに必ずと言っていいほど使います。しょうゆや味噌と同様に日本食とは切っても切り離せない調味料ですね。
食材(肉や魚など)の臭いを消す
食材を柔らかくする
うま味が加わる
風味が豊かになる
調理の仕上がりが早くなる
日本酒と料理酒の違い
日本酒との違いを簡単に表にしてみました。
日本酒の方が料理に使う場合優れている点が多い事がわかります。
しかし、ひとつ難点としては日本酒の方が値段が高いという点です。
これは、飲めない方が頂いた日本酒や余った日本酒を使うことで解決しますね。
しかし、料理酒が悪いわけではありません。
まず料理酒は「調味」された「日本酒」のことを指します。
料理をするときに風味やコクを増すために色々な物が添加され、入れるだけで料理を美味しくする効果があります。
非常にお手軽ですね。
しかし、便利な反面、料理酒を使う時に注意する点が一つあります。
それは「食塩」です。
料理酒は、原材料のお酒に海水と同程度の食塩を入れることによって、直接飲むことができなくしています。
ちょっと驚きですね。
食塩を加えて飲めなくすることによって、税法上の酒税がかからず日本酒より価格が安くなります。
料理酒がここまで一般的な物になった一番の理由が価格ですね。
一方、一般的に料理のレシピの「酒」というのは、食塩の入っていない清酒を指しています。
料理酒の塩分を気にせず使ってしまうと、せっかくの料理が塩辛くなってしまう可能性もあります。
食塩は浸透圧が高いため、料理酒に素材をつけておくと、うまみが解けだしてしまう場合があります。
日本酒の場合は、逆に浸透性が高いため、うまみ成分が素材に吸収されていきます。
添加された食塩が体に良くないとの口コミが広がり、料理酒の中にも塩分0の物も増えてきています。
是非、購入の際に、名称や原材料をしっかりチェックしましょう。
まとめ
メリット
うま味を出す添加物等が含まれており、入れるだけで美味しくなるようにできている
値段が安い
デメリット
塩が含まれている事が多く、漬け置き等には向かない
メリット
塩が含まれておらず、食材に味が良く染み込む
添加物が含まれていない
デメリット
値段が高い
このように、どちらにもメリット、デメリットがあります。
もちろん、料理専用に作られた「料理酒」は美味しいです。また「清酒」を使った場合も風味が豊かです。
漬け置きは清酒で、煮物には料理酒で等、なんとなく使っている「酒」を選んでみるということも楽しいのではないでしょうか。
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