おりがらみとにごり酒と一般的な日本酒の違い

投稿者: | 2018年8月24日

今までにごり酒や生酒、どぶろく等のにごりのあるお酒については書いてきました。

しかし、にごり酒の中で忘れてはいけない「おりがらみ」というラベルが貼られた物があります。

にごり酒やどぶろくほど濃くはなく、しかし普通の日本酒よりもお米のコクが楽しめる。

そんな両方のいいとこどりな「おりがらみ」を紹介します。

おりがらみってどんなお酒?

味わいは普通の日本酒にお米の風味を強くした物が多く、生酒で提供されることが多々あります。

そのため、口に含めば炭酸がしゅわっと広がり、爽快な喉越しになります。

色は、透明なグラスに注ぐとにごり酒ほど濃くはありませんが、はっきりわかるくらい白い色をしています。

この白色を出している正体がおりです。

実は、にごり酒とおりがらみが白い理由は共におり(醪等)が混じっているからなんです。

にごり酒が苦手な方はおりがらみからスタートしても良いですね。

冬はにごり酒で熱燗。夏はおりがらみで冷酒というのも美味しいです。

「おりがらみ」のにごりの正体は?

まず、おりがらみという言葉は、おり+からみ という言葉でできています。

おりは漢字では滓と書きます。
滓というのは不要なものやかす、よごれという負のイメージの言葉ですが、ここではかすという意味で使われています。

おりが絡んでいるものが「おりがらみ」ですね。

ここで日本酒由来の「かす」で思い浮かぶ栄養満点な食品がありますね。

そうです、酒粕です。

つまり、おりがらみというのは大まかに言うと酒粕入りの日本酒です。

一般的な日本酒とおりがらみの製造方法の違い
一般的な日本酒は貯蔵タンクで寝かしている間に、おりが沈殿し上澄みはどんどん澄んだ状態になっていきます。
この澄んだ部分を瓶に詰めて出荷される物が一般的で透明な日本酒です。

おりがらみは、この底に沈殿しているおりをそのまま一緒にピンに詰めて出荷されます。
そのため、うっすらとにごっていますし、置いておくと底に沈殿物が溜まります。

この色から別名かすみ酒と呼ばれることもあります。

おりがらみとにごり酒の違い

先程話した通り、おりがらみととにごり酒のにごり成分は酒粕です。

酒粕の量はにごり酒の方が多いのですが、両者の違いは一体何なんでしょうか。

それは、製造方法に違いがあります。

製造過程
にごり酒は米と麹と水を混ぜ合わせた物から糖やアルコールを発生させることによってどろどろの個体と液体の混じったものへと変化されます。
甘酒を思い浮かべるとわかりやすいですね。
※現代の多くのあまざけは糖のみ発生させアルコールが含まれていないものが多いです。

その状態の物を寝かしたものがどぶろく。
どぶろくを荒くこしたものがにごり酒です。

どぶろくをしっかりこしたものが一般的な日本酒です。
しかし、一般的な圧縮機でしっかり濾したとしてもどうしても固形物であるおりが残ってしまいます。
このおりを残したまま瓶詰めすれば「おりがらみ」
上澄みだけ瓶詰めすれば「一般的な日本酒」になります。

つまり、一連の作業の中でどの状態のものを出荷するかによって呼び方が変わるというわけです。
にごりの濃度は どぶろく> にごり酒 > おりがらみ > 透明な日本酒 といった順です。

おりがらみの飲み方

おりがらみの多くは生酒として販売されています。

そのため、微炭酸で爽快ながらもしっかりとお米の風味を楽しめる造りをされている事がほとんどです。

しかも、酒粕が含まれているということは通常の日本酒より栄養価が高いことになります。

酒粕の栄養についてはにごり酒の回で詳しく説明しいますのでこちらを参照ください。

また、にごり酒より雑味が少なく飲みやすいことが特徴です。

にごり酒が苦手な方は是非おりがらみからスタートしてはいかがでしょうか?

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