近年外国人の方に日本酒がブームということを知っているでしょうか。
輸出量8年連続で過去最高
※表の出典=財務省貿易統計
関税局が発表した2017年の貿易統計によると、2017年の清酒の輸出数量は23,482kl で前年比19.0%増、金額は186億7,918万円で19.9%増となり、数量・金額ともに8年連続で過去最高を更新しています。
世界にSAKEブームが来ています。
私も知り合いから「海外の方におススメの日本酒はどんなのがあります?」等と聞かれることが増えてきました。
最初は、日本酒らしさという観点からそのタイミングの「純米吟醸」をおススメしていました。
しかし、一応喜んでいただけるのですが、普段カクテルやスパークリング、ロゼワイン等の軽めのお酒を飲む人にはハマったということは多くありませんでした。
そこで、普段どのようなお酒を飲んでいるかによっておススメする日本酒を変えてみたところ反応は好調です。
始めて出会う日本酒でつまずかないために、好みによって日本酒を選んでみました。
是非、来日される場合やおみやげで持っていく場合の参考にしてみてください。
ワイン好きにおススメ風の森
風の森
純米吟醸しぼり華
日本酒 風の森 純米吟醸 無濾過生原酒 しぼり華 雄町720ml 【油長酒造】
アルコール度数:17、5%
本来なら加熱して菌を殺し、もろみの活動を停止させます。
風の森は、加熱せずそのまま「生」で仕上げた生酒です。甘味や酸味が強く、炭酸ガスも発生しています。
炭酸ガスがあるとき
開栓直後の風の森は、もろみ発酵由来の自然の炭酸ガスが溶存し、口に含んだ時にプチプチとしたフレッシュ感を感じさせる、優しい発泡感を楽しんでいただけることがあります。
炭酸ガスがなくなってから
時間をかけてお酒を飲み進めるうちに、数日経ちますと、開栓直後に感じられた自然の炭酸ガスは消失し、風の森が持つお酒本来の美味しさをお楽しみいただけます。お米由来の豊かな味わい、うまみ、甘みと、酵母が造り出した、果実のような香りや酸味を存分にお楽しみいただく事が出来ます。
炭酸ガスはあくまで副産物です。炭酸ガスが十分に含まれている間はお酒本来の味わいが分かりにくい事もあります。是非一度、炭酸ガスが消失した後にゆっくりと時間をかけてお楽しみください。
軽めのワイン好きにおススメ「一代弥山」
一代弥山 スパークリング 375ml
アルコール度数度数 11度以上12度未満
和食をいただく前に乾杯したいお酒をコンセプトに開発したお酒です。 マスカットや桃を思わせるやさしい吟醸香に柑橘のトーン。 醗酵技術から生み出されたなめらかな酸味の純米酒に強炭酸の爽やかで軽快な泡をまとわせました。 繊細な料理(和食)にあわせやすい辛口の清酒です。
引用 中国醸造株式会社
是非冷酒にしてワイングラスで楽しんでください。
辛口のスパークリングワインを脳でいるかのような口当たりでフルーティーな香りが広がります。
アルコール度数も普通の日本酒よりやや低めなので、そちらもお勧めポイントです。
チーズや濃い味付けのものと合わせるとマリアージュします!
ブランデー好きにはたまらない日本酒「リムーザン」
アルコール度数 25度
なかなか出合えません!
日本酒専門店でめぐり逢えたら大ラッキーです。
兵庫県産の「山田錦」で特別醸造した原酒を、リムーザン・オーク仕様のブランデー樽に詰めてゆっくり熟成させました。磨き抜かれた凛とした味わいと、樹齢百年を物語る重厚でウッディな香りが広がります。上質で、個性あるお酒です。
浜福鶴 吟醸工房HP
グラスに注ぐと綺麗な黄金色をしており、芳醇な香りがします。
口に含むと樽の香りが立ち、程良い米の甘味と酸味が口に広がります。
ストレートやロックでも美味しくいただけますが、冷酒にしてソーダ割りなんてことも楽しめます。
醸し人九平次(カモシビトクヘイジ) 純米大吟醸 彼の地
アルコール度数 16度
皆様を遥か彼方へお連れしたい。そんな思いを込めました。
瓶に記されている西暦は、お米の収穫された年を指します。そして私たちの手により、醸造というプロセスを経て純米大吟醸として生まれました。
それからさらに時をうつろい、今ようやくあなたの手元へ届こうとしています。
しかしこれで終わりではありません。この「彼の地」はさらなる時のうつろいの中で、理想的な熟成(AGING)を経る可能性を秘めています。
複数本お手元に置かれ、時の流れを感じつつ、AGINGを楽しまれるのも一興かと思います。
株式会社萬乗醸造HP
かんきつ系やベリーの香り、果実味を強く感じ、魅惑的な風味がします。
日本酒であって、日本酒でないような不思議な日本酒。
低アルコール日本酒
日本酒は意外とアルコール度数が高く15~16度の物がほとんどです。
しかし、お酒に強いと言われる外国人の方の中にもアルコールが苦手な方もいらっしゃいます。
そんなときは、日本酒らしさを残しながらも、低アルコールなお酒をおススメしてみましょう。
すず音 300ml
アルコール度4.5~5.5
すず音という愛らしい名前は、グラスに注ぐと立ちのぼる繊細な泡が鈴の音を奏でているようであることから名付けられました。口の中でぷちぷちと優しくはじける泡は、シャンパンと同じ瓶内発酵によって生まれる自然の炭酸ガスによるもの。
お米の優しい味わいの中に、柔らかな甘酸っぱさが口中に広がります。アルコール分も低く、普段はあまりお酒を飲まない方にも喜ばれるスパークリング清酒です。乾杯にはもちろん、カクテルベースやデザート酒としても、一味違った日本酒の飲み方を味わってください。
株式会社 一ノ蔵HP
低アルコール純米酒の残糖分を再発酵させて炭酸ガスを封じ込めており、やわらかい喉越しです。
新しいタイプの発泡純米酒です。
月うさぎ 発泡純米酒 330ml
梅乃宿 【月うさぎ】 微発泡性酒 300ml 奈良県、梅乃宿酒造(株)
アルコール度数 6.5
お米の持つ本来の味を活かした、華やかな香りの低アルコール微発泡酒。
ほのかな甘みとデリケートな泡が魅力の、低アルコールの飲みやすい微発泡酒です。ビン内二次発酵で生じた持続性のあるきめ細やかな泡と華やかな香り、低アルコールならではのやさしい口あたりが魅力です。キンと冷やして、和食はもちろん、イタリアンやフレンチなど、洋食とのマリアージュもお試しください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
日本酒も時代によって様々な種類が増えてきてます。
今後も増え続けると思います。
是非、外国人の方にも喜んでいただける逸品を見つけてください。
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