日本酒の酸度ってなに?酸っぱいと思ったら大間違い!

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日本酒の酸度ってご存知ですか?
酸っぱい日本酒は飲みたくないから数値低いものにしようと考えてませんか。
実はこの酸度はすっぱさを表す数値ではありません。

この酸度を見れば日本酒の濃淡を見分けることができます。
数値が高ければ濃厚、低ければ淡麗といった具合です。

日本酒度(糖度)と合わせて確認すれば、その時の気分にマッチした日本酒と出会えるかもしれません。

酸度とは

「酸度」とは、日本酒の製造過程で酵母や麹、米などから発生するコハク酸、乳酸、リンゴ酸等の有機酸の量です。
この有機酸が多い、つまり酸度が高ければ味が芳醇になります。
日本酒全体の酸度の平均値は1.3~1.5程度と言われており、これより低いと淡麗、高いと濃厚と呼ばれます。
適度な酸は後味を引き締めます。

日本酒度との合わせ技

酸度で濃淡を、日本酒度で糖分を確認することができます。
実際に酸度と日本酒度を組み合わせた場合どういったお酒の風味になるでしょうか。
大きく分けて以下の4パターンになります。

①濃醇辛口
酸度(高)日本酒度(高)
酸味が多く糖分が少ないコクとキレがある②濃醇甘口
酸度(高)日本酒度(低)
酸味と糖分が多い、コクがありまろやか③淡麗辛口
酸度(低)日本酒度(高)
酸味と糖分が少ない、さっぱりしてキレがある④淡麗甘口
酸度(低)日本酒度(低)
酸味と糖分が少ない、さっぱりしてまろやか
フルーティで飲みやすい日本酒が増加中


近年、女性や若年層向けに、低アルコールやスパークリング日本酒等が増えてきました。
一度は目にしたことがあるかもしれません。
松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒
スパークリングで甘め、アルコール度数も低く女性でも飲みやすいですよね。

「澪」
酒質 日本酒度 −70酸度 4.0/アミノ酸度 0.6
アルコール分 5度

なんと日本酒度-70、酸度4.0です!
尋常じゃないくらい甘くて濃厚に感じると思いませんか。
しかし、実際に飲んでみると適度な甘さと酸味でとても飲みやすくなっています。
これは、日本酒に糖分が高いため、酸度のフレッシュで爽やかさをプラスし、甘さと酸味のバランスを取っているためです。

酸が味覚に与える影響

このように、酸が多いか少ないかによって、そのお酒の旨味やキレ、メリハリ、濃淡に非常に影響を与えます。
一般的に、人の味覚では、酸が多いと辛口に感じ、酸が少ないと甘口に感じます。
さらに、温度によって感じ方も大きくかわります。
是非、日本酒の酸度に注目して飲んでみてはいかがでしょうか。

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